「勉強」と「作業」の違いを考える
前回のブログから少し時間が空いてしまいましたが、今回は1年生と一緒に行った「1学期の振り返り会」について書いてみようと思います。
どこかの有名なお笑い芸人さんではありませんが…
私はこの会を「反省会」とは呼びません。
「反省会」という言葉には、悪いところを洗い出すような、どこかネガティブな響きがありますよね。
でも、私が大切にしたいのはそうではなく、自分の行動をフラットに見つめ直すこと。
良かったところも、もうちょっと工夫できたところも、客観的に見つめ直すことが目的です。
今回のテーマは、「勉強」と「作業」の違い。
テスト勉強中にも何度も伝えていたメッセージですが、あらためてこのテーマでみんなと意見を交わしました。
「作業ではなく、勉強をしよう」
この言葉の意味、なんとなくは伝わっていたと思います。でも、実際の行動に落とし込むとどうなるのか?
それを深掘りしてみました。
たとえば、卓球のスマッシュ練習で上達する人と、あまりうまくいかない人。その違いは何だろう?という問いかけに、子どもたちからは次のような答えが返ってきました。
- 正しいやり方を意識する
- 作戦・計画を立てる
- アドバイスをもらう
- 動画を撮って客観的に見る
- 結果を予測して、考察する
- 良かった時と悪かった時を比較する
- いろいろなやり方を試す
- 悪いところを探す
- 工夫をする
……どうでしょう?
大人顔負けの素晴らしい意見ばかりです。
これを「勉強」に置き換えて行動にできれば、間違いなく成長のカーブは右肩上がりになっていくでしょう。
そして、勉強に置き換えるうえで大事になるのが「言葉」です。
よく「考える力を育てたい」と言いますが、私は「考える」というのはつまり「言葉にすること」だと思っています。
モヤっとした思考を、ハッキリとした「言葉」にしていく。その過程こそが学びの土台になると信じています。
もちろん、これは一朝一夕で身につくものではありません。
だからこそ、これからも塾では「言葉を使って考える」ことを、毎日の活動の中で大事にしていきたいと思います。
子どもたちの言葉が変わっていく様子、思考の輪郭がはっきりしていく様子を、これからも見守り、支えていけたら嬉しいですね。
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