授業日誌
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校長会資料から考える
3学期の始まりは「校長会調査」とともにやってきます。進学研究会様、いつも丁寧な資料のご送付ありがとうございます。さて、世間では「私立の補助金の影響で都立の倍率が下がっている」との話がちらほら聞こえてきます。うーん…本当にそうでしょうか?確かに全体的に見れば倍率は下がっているかもしれませんが、実際に現場で生徒たちと向き合っていると楽観視できる雰囲気は感じません。個人的には「魅力的な都立高校」を目指す改革よりも、定時制や通信制の拡充といった、より間口を広げる政策のほうが必要だと感じていますが…その話はまた別の機会に。さて、稲塾の生徒さんたちが志望する高校の倍率は、例年並みか、やや低めといった印象です。ここで気をつけてほしいのは、倍率が1.1倍や1.2倍だからといって「低いからラッキー!」なんて油断してしまうこと。たしかに数字だけ見ると低めに見えますが、冷静に計算してみましょう。志願者数から定員を引いてみると、1.1倍でも30人から40人が不合格になるんです。これって、公立中学校の1クラス分の人数ですよ!「えっ、そんなに落ちるの?」と驚いた方もいるのではないでしょうか?倍率の数字に惑わされず、実際に何人が不合格になるのかを意識してみてください。そうすると、目の前の勉強にもっと集中できるはずです。とはいえ、決して高倍率ではありません。進学研究会さんが出しているボーダーラインをしっかり目指して勉強を進めれば、きっと結果はついてきます。受験ではありますが、他人と比べず自分の課題と向き合いましょう!倍率や周囲の状況に振り回されず、自分自身の目標をしっかりと見据えて、残り1ヶ月、全力で頑張りましょう!応援しています!西東京市田無の個人塾稲塾
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言葉にして考える力:勉強の質を変え、未来を開く
こんにちは!今回は「言葉にして考える」ことの大切さについてお話しします。ウィット少々、真剣さも少々。塾の現場で感じたことをそのままお伝えしますね。さて、最近は確認テストの話題が続いていますが、2年生が比較級の確認テストに挑戦しました。比較級、地味にボリュームありますよね?「〜er」とか「more〜」とか、規則も例外も盛りだくさん。教科書の扱いが最近あっさり気味な気がするのは私だけでしょうか?とはいえ、うちの塾では1か月かけてじっくり準備しました。もう大丈夫だろう!ということで、準備ができた子からテストに挑戦です!結果は…1発合格が2名のみ。う〜ん、惜しいなあ。でも、がっかりする必要はありません。合格点を高めに設定して挑戦した子もいるので、それ自体はすごくいいことです。ただ、課題が見えてきました。その課題とは、「積み重ね方」です。積み重ね方で差がつくまず、問題演習の最初の段階では「わからないところ」を探すことが重要です。ここでのポイントは、単に「なんとなくわからない」で終わらせないこと。「わからないこと」を自分の言葉で明確にすることがスタート地点になります。どこでつまずいたのか?どうして間違えたのか?次はどうすればいいのか?こうやって、疑問や課題を言葉にして、次のアクションにつなげる。このプロセスが甘いと、「なんとなく理解した気がする」だけで、実は身についていない…なんてことになりがちです。実際に今回のテストでは、「立ち止まって考える」というステップが雑になっていたように感じました。言葉にして考えるとは?ここで大切なのが、「考えるとは言葉にすること」という視点です。ただぼんやり頭で思うだけでは、考えが形になりません。ノートに書き出すでもいいし、誰かに説明する形でもOK。とにかく、「自分の頭の中で曖昧だったことを、言葉として外に出す」。これを繰り返すことで、考える力がぐっと磨かれていきます。将来役立つ力になる!この「言葉にする力」は、勉強の場面だけにとどまりません。将来、仕事で対人コミュニケーションをするときや、生成AIなどのツールを活用するときにも大きな力を発揮します。例えば、生成AIに質問するとき。「なんかいい感じの資料を作って」と曖昧に頼むと、結果も曖昧。でも「比較級を使った簡単な英文の例文集を作って!」と具体的に指示すれば、狙った成果が得られますよね。つまり、「自分の考えを具体的に伝える力」は、時代が変わっても普遍的に必要なスキルなんです。今のうちに身につけておくと、未来がぐっと広がりますよ。「言葉にして考える」。最初は難しいかもしれませんが、この習慣をつけることで、勉強も、将来の仕事も、自信をもって取り組めるようになるはずです。さあ、次回の確認テストも頑張っていきましょう!西東京市田無の個人塾稲塾
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準備が未来を変える小さな一歩!〜1年生確認テスト〜
こんにちは!冬が近づくとホットココアが恋しくなる、塾長です。今回は1年生の確認テストをテーマにお話ししますよ。さて、今回のテスト範囲は英語のU9。不定詞の名詞的用法と第二文型がポイント!でも、これがまたクセモノ。1年生に「これは名詞の役割をする不定詞です」とか言ったって、「え、何それおいしいの?」状態ですよね。そこで、シンプルなアプローチ:「覚えましょう」が有効です!テストで一番大切なことテスト勉強って、「テスト本番だけ頑張ればいい」わけじゃないんです。実際、テスト自体では学力は伸びません。テストの準備段階でどれだけ「間違えた問題」を「理解し直す」「覚え直す」かが、学びの質を決めます。例えば…ノートを作ってまとめ直す自分の間違えた問題を見やすく整理するだけで、覚えやすさが倍増しますよ!何度も書いて覚える見ているだけじゃ、すぐ記憶は消えてしまいます。手を動かして、頭に刻み込みましょう。そして、この準備をする上で大切なのが、自分なりの目標を設定すること。例えば、「この範囲は完璧にする!」とか「今日は間違えた問題だけやる!」など、自分のペースに合わせたゴールを決めると、勉強がグッと効率的になります。確認テストの目的って?「テストは人の優劣をつけるためにある」と思われがちですが、それは大きな誤解。確認テストは、自分の成長を測るための資料です。何ができるようになったのか、学校の定期テストまでに何を覚え直せばいいのかを知るためのもの。だからこそ、テストを「受けて終わり」にしないことが大切です。間違えた問題をちゃんと見直して、次のテスト勉強に活かせる人は、まさに「学び上手」。当塾では、こういった学び方が身につくようサポートしています!実際の塾生たちの様子今回のテストでは、こんなシーンが見られました:ノートを眺める派自分で間違えた問題をメモしている姿、これはポイント高い!でも、もっと「書いて覚える」を取り入れると完璧ですね。ワークを眺める派ワークを見ているだけだと、どうしても受け身になりがち。「青丸(間違い直し)に未来のヒントがあるよ」とアドバイスすると、ハッと気づいたようでした。この「覚え直し」の習慣が、次のテストでの大きな武器になるんです。テスト結果とその先へ今回の確認テストでは、多くの塾生が狙い通りの点数を取ることができました!でも、本当に大事なのはここから。2ヶ月後の学年末テストに向けて、今回のテストでの間違いをどう活かすかがポイントです。この力を早いうちに身につけておくと、3年生の受験勉強でも必ず役立ちますよ!それにしても生成AIって素晴らしいです。確認テストを作る手間を超絶ラクにしてくれてます。今度は定期テストの傾向とか読み込ませてみようかなあ。どうなるんだろう??西東京市田無の個人塾稲塾
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ズボラ派に捧ぐ!プリント整理術
プリントの管理って永遠の課題ですよね。整理整頓が得意な人ならすいすいこなせるんでしょうが、私自身も苦手なので…正直、模範解答はお示しできません。それでも授業では補助プリントが欠かせません。特に中1英語では単元ごとにプリントを作成してワークと併用しているのですが、悲しいかな、プリント紛失率が非常に高い!プリント探しで授業時間をロス、怒られる、落ち込む…プリントって便利なはずなのに、なんだか足枷になってませんか?そこで、私がたどり着いたのはこんな管理術。ポイントはたった2つだけです。ポイント①:1枚のクリアファイルに全部突っ込む!科目ごとにファイルを用意して、細かく分類…なんてことはしません!ズボラな人間にとっては、ファイルが多いと逆に混乱する原因になります。そもそも分類をちゃんとできるなら苦労しませんよね?だから、とりあえず「1枚のクリアファイル」に全部まとめるのがコツ。教科書だろうがプリントだろうが、ノート代わりのメモだろうが、全部一緒くたです。とにかく「ここに入れれば見つかる」という状態にすることが大事。ポイント②:整理整頓=不要なものを捨てること!整理整頓が苦手な人は「分類しよう」と頑張りすぎて失敗しがち。だから、整理整頓=いらないものを捨てることだと割り切りましょう。2~3週間に1回ファイルの中身を見直して、「もう使わないな」というものをサクッと捨てるだけ。分類は一切不要!これだけでファイルの中は自然とスッキリします。1年生全員にクリアファイルをプレゼント!というわけで、中1の生徒たちにはクリアファイルをプレゼントしました。よ〜く見ると1枚ちょっと違う気が…メルカリさん、ありがとうございます😊まとめ:ズボラでもできる整理術以上が私流の「なるべく分類しない」プリント管理術です。整理整頓が苦手な人でも続けられるように、ルールはシンプルに!1枚のクリアファイルに全部まとめる2週間に1回、不必要なものを捨てるこれだけでプリント管理のストレスがグッと減ります。もちろん、整理整頓が得意な方には向かないやり方ですが、ズボラ派の皆さんにはぜひ試してみてほしいです!さて、今日もクリアファイルにプリントを詰め込みつつ、授業に臨みます!西東京市田無の個人塾稲塾
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ESAT-J
期末テストが終わった週末は模擬試験。そして、その翌週には多くの批判を集めている英会話テスト「ESAT-J」がやってきます。申込制と言いながら強制的に受けさせられるこの試験、最初から疑問を感じる人も多いですよね。東京都独自の施策らしいですが、正直どういう意図で行われているのかピンときません。教育改革と言いつつ結局は子どもたちの能力を点数化して優劣をつけるやり方。こういうところに、日本の教育の本質が見え隠れしている気がします。英会話ができることは大事かもしれませんが、今の時代、スマホや翻訳アプリを使えばその場で通訳も可能です。正直、少し英会話ができる程度では「役に立つ場面ってどれだけあるの?」って思っちゃいます。もちろん、例えばサッカー選手なら試合中にスマホを取り出すわけにはいかないので役立つかもしれませんけどね。海外に行ったサッカー選手の成功の鍵はサッカーの実力以上にコミュニケーション能力だそうですから。そのベースは語学力でしょうね。なんだかんだ文句を言っても仕方ないので、塾でESAT-Jの対策を実施。ちょっと面白かったのは、普段見られない塾生さんたちの姿が垣間見えたこと。とはいえ、生徒からすれば慣れない英会話をなまじ知ってる人たちに聞かれるのは、結構恥ずかしかったでしょうね…。全身から放つ「当たらないでくれ!」オーラが全開だったのが面白かったです。それでも当てられたら果敢に挑む姿は素敵でしたよ。名言は「おじいさん」は"husband"で訳す!ナイスです👌でも、この「恥ずかしい」とか「自信がない」という感覚を乗り越えないと、自分で外国語を話してコミュニケーションを取るのは難しいですよね。だからこそ、コミュニケーション能力を鍛えること自体は大事だと思うし、学校は集団で学習できるので学ぶのに最適な場面だと思います。ただ、それを点数化して評価するのは、なんというか「いかにも日本的」だし、偏差値教育の流れから抜け出せていない証拠に感じます。これがすぐに変わるとは思えないので、少しがっかりです。今の中学生が大人になる頃には、ICTを超えてAIを使いこなす時代になっているでしょう。だからこそ、機械に取って代わられない能力をどう育てるかが重要じゃないでしょうか。教育も、ただスキルを詰め込むだけでなく、創造力や思考力を伸ばす方向に変わっていくべきだと思います。西東京市田無の個人塾稲塾