定期テストと自己調整
2学期が始まり、「夏休み課題テスト」から続けて「定期試験」がやってきます。
「一緒にやればいいのに…」「学校ってテストが好きだなあ」とため息をつきたくなりますが、ため息をついても状況は変わりません。
以前は「とにかく全部に全力を!」と思っていましたが、今では「選択と集中」が大切だと考えています。
与えられたものを何も考えずに1から10まで全部やろうとしても、結局は中途半端になりがちです。
特に勉強が苦手な人ほど、やりきれずに落ち込む結果になってしまうことも多いのではないでしょうか。
だからこそ、取り組む前に一度立ち止まって考えてみましょう。
目の前の課題を「できそうなもの」と「ちょっと難しいもの」、さらに「やる価値があるもの」と「流していいもの」に分けて整理してみる。
特に中学3年生は内申点がかかっていますから、「少し頑張れば上がりそうなもの」「油断すると下がりそうなもの」に力を注ぎ、そうでない部分はあえて力を抜くのも戦略です。
頭を使ってメリハリをつけること。
「ここまでは頑張る!」と自分で線を引き、同時に「やらないことを決める」ことも大切です。
教育現場ではあまり推奨されないかもしれませんが、この発想を身につけると勉強だけでなく人生そのものがずっと楽になります。
こうして状況をコントロールする力が育ってくると、自分で納得できることが増え、自己肯定感も上がります。
そして「やればできる」と実感できれば、幸福感も高まっていきます。
楽しく有意義な学校生活を送るためには、この「自己調整」の力こそが鍵になるのではないでしょうか。
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